第二の人生~見えない世界の夢~
しばらく終わっていない事を整理しなくては先に進めない。
そう判断して急に電話をかけたが相手は不在。
「そうですか、 じゃあいいです。ありがとうございます」
切った電話を眺めながら、どうしてそこにかけたのか自分の行動が不明だ。
私がかけたのは友達でもなければ血縁者でもない他人。
今は単なる相談者だがいずれビジネスパートナーになってほしい、と初めて思った人だ。
頭の中をもう一度整理しながらふと気づく。
「私は何を優先させなければいけない? 今、私の頭の中を占めているそれは優先順位高いのか?」と。
いや、高くないでしょ? それより商品作りが先でないかい?
頭の中がクリアになっていくと共に自分の問題が今の自分にとっては他愛ない事だとわかる。
「電話かける前に深呼吸でもすればよかったな」
商品を作るために自分の周りに山積みにされた材料を見てため息をつく。
「同じ商品でも自分が作る100とアフィリエイトの1000では全く違うな」と。
自分で作品を作っている間はどんなのが可愛いのか、素敵なのか考えながら細かい作業をするのが楽しくて仕方ない。
アフィリエイトの場合、同じ作業の繰り返しだが、元々単純作業が嫌いだから1000終わった時点でしばらくパソコンを開くのが嫌でたまらなかった。
もしかして、私は今、自分が好きな道、子供の頃描いた夢の道を歩いている?
スマホの中のアルバムに一枚の写真を見つけた。

二年前に作ったけどフリマで売れなかったから自分用で使っているバッグ。
だけど壊れる事無く未だに使っている。
不便な面と言えばカバンの中身が丸見えで以前買い物していたら横から来た人に勝手に覗かれ、しかも無言で去っていった。
「のぞくなんて失礼だな。そんな人にはなりたくない」
まるで「人の振り見て我が振り直せ」だ。
それがきっかけで「アコーディオンバッグ」のデザイン画を描いた。
「その前に、私、同じ作品は作れない。 何かとデザインが変わってたった一つだけの持ち物になってしまう。
それがいい事なのか、悪い事なのか。
たまたま家にあった型紙を出して縫いしろを取りながらチャコペンシルで書いていく。
自分で自分に命令しやっているからか、春の陽気からかわからないが心が弾んでいた。